白い吐息

ふと夜風にあたる。
真っ黒な空を見上げ。
今年も吐息が白くなるのがいつなのかを確認してしまう。

この時期の楽しみの一つである。

毎朝。

毎晩。


ながーく空に飛ばす吐息は。
そろそろ色付けようと。
夜風がそっと冷たさを足してゆく。

黒いキャンパスは、綺麗なまでに澄んでいて。
「それ」をあっったかく待っている。

nobleman

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